TOP » エレベーターの保守・点検・修理なら「大阪エレベーター」 » 荷物用エレベーターの故障サイン?初期症状から点検・修理まで徹底解説
皆さんは普段、荷物用エレベーターをどれくらい利用していますか?オフィスビルやマンション、商業施設など、多くの建物で私たちの生活を支えてくれているのは、荷物用エレベーターです。
もし、荷物用エレベーターが故障してしまったら、業務に支障が出たり、日常生活に大きな不便が生じたりする可能性があります。普段から適切な点検とメンテナンスを行うことはもちろん重要ですが、利用者も日頃から「いつもと違う」という小さな変化に気づくことで、大きな故障を未然に防げるかもしれません。
こちらでは、荷物用エレベーターの故障につながる主な原因を解説するとともに、普段から注意深く観察することで分かる故障のサイン、初期症状についてご紹介します。また、適切な点検や修理の必要性についても理解を深め、安全で安心な荷物用エレベーターの運用に役立つ知識を提供します。
荷物用エレベーターは、私たちの日々の業務を支える重要な設備です。しかし、様々な原因によって故障が発生する場合があります。主な原因として、部品の経年劣化、使用頻度、環境要因、メンテナンス不足が挙げられます。これらの要因がどのように故障につながるのか、詳しく見ていきましょう。
◇部品の経年劣化
荷物用エレベーターは、毎日繰り返し稼働することで構成部品が経年劣化していきます。特にワイヤーロープ、ブレーキ、制御盤などは主要部品であり、定期的な点検と適切な交換が必要です。
ワイヤーロープはエレベーターの筋肉と言える部品で、かごを吊り下げ、昇降を可能にしています。※巻上機や油圧ユニットが心臓部に相当し、制御盤は脳に相当します。
しかし、長年の使用により、ワイヤーロープは伸びたり、摩耗したり、素線が切れたりすることがあります。このような劣化は、荷物の落下といった重大な事故につながる可能性があるため、定期的な点検と交換が不可欠です。
ブレーキシステムの経年劣化があると、制動力が低下したり、ブレーキが正常に作動しなくなったりする可能性があります。
制御盤はエレベーターの運転を制御する中枢部分であり、様々な電子部品で構成されています。これらの部品は、経年劣化により故障する可能性があります。
◇使用頻度
荷物用エレベーターの故障原因として、使用頻度と負荷の関係は重要な要素です。特に、過度な使用による負荷は、様々な部品の劣化を加速させ、故障リスクを高めます。
過度な使用とは、具体的にどのような状況でしょうか?
それは、エレベーターの設計能力を超えた頻度や重量での運用を指します。過負荷状態が続くと、モーターやブレーキ、ワイヤーロープなどの駆動系部品に過剰なストレスがかかり、摩耗や損傷を早めます。
また、過度な使用は、制御盤にも影響を及ぼします。制御盤はエレベーターの運転を制御する重要な役割を担っていますが、過度な使用により発熱量が増加し、部品の劣化を促進します。結果として、誤動作や故障につながる可能性があります。
◇環境要因
荷物用エレベーターは、屋内外を問わず様々な環境に設置されています。そのため、周囲の環境要因が故障の原因となるケースも少なくありません。特に、雨水浸入や埃、塵の堆積は、エレベーターの動作に深刻な影響を与える可能性があります。
まず、雨水浸入について解説します。エレベーターの部品は、基本的に防水機能を備えていません。そのため、乗場のドアの隙間や換気口などから雨水が浸入すると、電気系統のショートや部品の腐食を引き起こし、故障につながる恐れがあります。
次に、埃や塵の堆積について説明します。エレベーターの昇降路や機械室には、空気中の埃や塵が溜まりやすい傾向があります。これらの堆積物は、センサーの誤作動や部品の摩耗を促進し、故障の原因となります。
また、埃や塵が溜まりやすい環境では、定期的な清掃やメンテナンスが不可欠です。特に、粉塵が発生しやすい工場や倉庫などに設置されたエレベーターは、集中的な清掃を行う必要があるでしょう。
◇メンテナンス不足
適切なメンテナンスを怠ることは、荷物用エレベーターの故障の大きな要因となります。法定検査に加え、メーカーやメンテナンス業者が推奨する定期点検の実施が重要です。
定期点検の内容は、部品の摩耗度合いのチェックや注油、清掃による制御盤内の埃や塵を除去し、電気系統のトラブル防止などがあります。また、動作確認も行い、エレベーターの動作に異常がないかを確認します。
そうすることで、小さな異音や振動など、故障の初期症状を発見できます。
早期に発見することで、部品交換や調整などの軽微な処置で済む場合もあります。しかし、点検を怠ると、これらの初期症状を見逃し、不具合が進行してしまうため、結果的に大規模な修理が必要となり、費用も高額になる可能性があります。
荷物用エレベーターの故障は、業務に大きな支障をきたす可能性があります。日頃から「いつもと違う」と感じたら、それが故障のサインかもしれません。早期発見のためにも、以下のような初期症状の特徴を把握しておきましょう。
◇荷物用エレベーターの故障の初期症状の特徴
荷物用エレベーターの故障には、以下のような初期症状が挙げられます。これらの兆候に気づいたら、すぐに専門業者に点検を依頼しましょう。早期発見と適切な対処が、大きな故障や事故を防ぐ鍵となります。放置すると大きな故障につながり、修理費用が高額になるだけでなく、安全な運用にも支障をきたします。
◆運転中の異音
エレベーターの運転中に異音が発生した場合、故障のサインの可能性があります。主な異音の種類と、考えられる原因を以下にまとめました。
異音の種類 | 考えられる原因 |
ゴトゴト音 | 巻上機のギアや軸受の摩耗、ガイドレールのオイル切れ、ガイドシューの摩耗 |
キーキー音 | ドアのボルトやナットの緩みにより、金属同士が擦れることで発生 |
昇降中のシャー音 | ガイドレールとの摩擦が原因となっているケースが考えられる |
ガチャン音 | ドアシューの不具合、ドアの開閉機構の故障 |
その他 | モーターの異常、制御盤の故障など |
これらの異音は、部品の劣化や摩耗、潤滑油の不足などによって発生します。異音の種類や発生頻度、発生場所などを確認することで、故障箇所を特定しやすくなります。
◆振動の増加
荷物用エレベーターに搭乗した際に、いつもより揺れが大きいと感じたら注意が必要です。振動の増加は、故障の初期症状として現れるサインの一つです。
通常、エレベーターはスムーズに昇降し、大きな振動は発生しません。しかし、何らかの不具合が生じると、振動が大きくなることがあります。特に荷物用エレベーターは、重量のある荷物を運搬するため、振動の影響を受けやすい傾向があります。
振動の増加は、以下のような原因が考えられます。
原因 | 詳細 |
ガイドレールの油切れ | エレベーターを導くガイドレールに塗布されている潤滑油が不足すると、摩擦が生じて振動が発生する。 |
巻上機のブレーキ制御不良 |
巻上機内部の減速機に不具合が生じると、メインシーブの軸が変形し、内部部品に接触することで異音や振動が発生することがある。 ※これは主に重負荷や潤滑不良によるもので、一般の方が確認することはできません。なお、ブレーキが正常に作動しない場合、エレベーターは通常動作しません。 |
これらの原因以外にも、部品の摩耗や損傷、制御システムの異常なども考えられます。振動が大きくなった場合は、放置せずに点検をご依頼いただくことが大切です。
その他、速度の変化や、目的階に正確に止まらないなどの停止位置のズレ、ドアの開閉異常、異臭などのサインも考えられます。
定期的なメンテナンスを行うことで、初期症状を早期に発見し、安全な運用を継続しましょう。
荷物用エレベーターは、事業運営において重要な役割を担っています。その安定稼働を維持するためには、日々の適切な使用と定期的なメンテナンスが不可欠です。
適切なメンテナンスを実施することで、荷物用エレベーターの寿命を延ばし、安全で快適な運用を実現できます。
異変に気づいたら、大阪エレベーターまで、すぐにご相談ください。
放置すると、故障の悪化や思わぬ事故につながる可能性があります。早期発見・早期対応が、安全で快適なエレベーター利用のために重要です。
会社名 | 株式会社大阪エレベーター |
業務内容 | エレベーター・昇降機のメンテナンス保守業務 |
住所 | 〒547-0012 大阪府大阪市平野区長吉六反4丁目2−56 |
代表者 | 澁谷 亨二 |
TEL | 06-6777-5751 |
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URL | https://www.osakaev.net/ |