【油圧式のエレベーター修理】部品交換・リニューアルを徹底解説


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【油圧式のエレベーター修理】部品交換・リニューアルを徹底解説

油圧式のエレベーター修理、耐用年数、部品交換、リニューアルについて詳しく解説します。

エレベーターは、マンションやビルなどの建物にとってなくてはならない設備です。その中でも、油圧式エレベーターは機械室が屋上に必要ない、動作音が静か、そして頑丈といった特徴から多くの建物に設置されています。

しかし、油圧式エレベーターにも機械式同様に寿命があり、適切な時期にリニューアルが必要になります。

 

こちらでは、油圧式のエレベーター修理、耐用年数、部品交換、リニューアルについて詳しく解説していきます。

油圧式エレベーターの寿命を延ばすための適切なメンテナンスや、リニューアルの時期、費用、注意点などを理解して、建物の資産価値を維持するための参考にしていただければ幸いです。

油圧式エレベーターの耐用年数


油圧式エレベーターの耐用年数

油圧式エレベーターの耐用年数は、およそ20年~25年とされています。電気部品の耐用年数も、一般的には20年程度です。ただし、これはあくまでも目安であり、適切なメンテナンスを行うことでさらに長く使用することも可能です。

部品交換を行うべきタイミングとその判断基準

油圧式エレベーターは、複数の部品が組み合わさって動作する機械です。それぞれの部品には耐用年数があり、適切な時期に交換することが重要になります。主な部品の耐用年数と交換時期の目安をまとめると以下の通りです。

 

部品名 耐用年数 交換時期の目安
制御盤 約20年 故障や老朽化が見られた時
油圧バルブ 約20から30年 動作音の異常や油漏れが発生した時
非常電源用バッテリー 約3年 定期点検時
停電時自動着床装置用バッテリー 約3年
エンコーダー 約10年 動作不良が発生した時

これらの耐用年数はあくまで目安であり、実際の交換時期は使用環境やメンテナンス状況によって変化します。定期的な点検を実施し、専門家の判断に基づいて適切な時期に部品交換を行うようにしましょう。また、部品によってはメーカーの供給が終了している場合もありますので、事前に確認しておくことが大切です。

早めの交換は、故障を未然に防ぎ、エレベーターの安全な稼働を維持することに繋がります。

 

◆部品交換の判断基準

  • 耐用年数に達している場合
  • 障が発生した場合
  • 性能が低下している場合(例:動作音が大きい、振動が大きいなど)
  • 法定検査で指摘された場合
  • 保守部品の供給が終了した場合

 

特に、保守部品の供給終了は重要な判断基準です。供給が終了した部品は、故障した場合に交換できなくなるため、エレベーターの継続使用に支障をきたす可能性があります。生産終了後15年程度で、供給が終了となる部品が多いため、供給終了が決定した部品については、耐用年数に関わらず早めの交換を検討する必要があります。

 

◇よくある故障の原因と症状

油圧式エレベーターは、その構造上、いくつかの特有の故障が発生しやすい場合があります。

代表的な故障の原因と症状をまとめましたので、参考にしてください。

 

部品 故障の原因 症状
油圧バルブ オイル漏れ、摩耗 エレベーターが停止する、動作が遅い、異音がする
制御盤 電気系統の不具合、部品の劣化 エレベーターが停止する、誤作動を起こす、呼び出しボタンが反応しない
モーター 過熱、摩耗 エレベーターが停止する、異音がする
油圧シリンダー オイル漏れ、錆 エレベーターが停止する、動作が不安定になる

これらの故障は、定期的なメンテナンスを行うことで予防できます。

また、早期に発見し修理することで、大きな故障を防ぐことが可能です。

少しでも異常に気づいたら、大阪エレベーターに点検をご依頼ください。

普段からエレベーターの状態に気を配り、安全に利用するために、上記の表を参考に、日ごろから油圧式エレベーターの状態をチェックすることをお勧めします。

 

◇油圧式エレベーターのリニューアルが必要な理由

油圧式エレベーターは、経年劣化により様々な部品が摩耗し、性能が低下していきます。リニューアルが必要な理由として下記が挙げられます。

 

◆安全性・快適性の向上

経年劣化により、故障のリスクが高まり、安全性や快適性が損なわれます。リニューアルによって最新の技術や部品を取り入れることで、安全性・快適性を向上させます。また、部品の継続的な確保にもつながるため、将来的な長期停止リスクを軽減する点でも重要です。

 

◆機能の向上

リニューアルによって、最新の制御システムやセキュリティシステムを導入でき、利便性や防犯性を向上させることが可能です。バリアフリー対応など、多様なニーズに対応できるようになります。

 

◆省エネルギー化

古いエレベーターは消費電力が高いため、リニューアルによって省エネルギー化を実現できます。環境負荷を低減し、ランニングコストを削減することが可能です。

 

油圧式エレベーターの部品交換


油圧式エレベーターの部品交換

油圧式エレベーターは、様々な部品の組み合わせによって成り立っています。これらの部品にはそれぞれ役割があり、定期的なメンテナンスや適切な時期での交換が必要です。ここでは、油圧式エレベーターの、部品交換の手順、交換のタイミングについて解説します。

◇エレベーター修理における部品交換の手順

油圧式エレベーターの部品交換は、安全かつ確実に実施するために、専門的な知識と技術を持つ業者が手順を踏んで行います。その手順はおおまかに以下の通りです。

 

◆状況確認と診断

故障や不具合の状況を詳細に確認し、原因を特定するための診断を行います。

 

◆交換部品の選定

診断結果に基づき、適切な交換部品を選定します。純正部品や互換性のある部品など、状況に応じて最適な部品を選択します。

 

◆安全対策の実施

作業を開始する前に、作業区域の安全確保や電源遮断などの安全対策を徹底します。場合によっては、エレベーターを吊り上げて安全を確保して部品交換を行います。

 

◆部品交換作業

手順に沿って、古い部品を取り外し、新しい部品を丁寧に設置します。配線や接続の確認も確実に行います。

 

◆動作確認と調整

部品交換後、エレベーターの動作確認を行い、必要に応じて調整を行います。安全性と正常な動作を確保するために重要な工程です。

 

◆最終確認と報告

すべての作業が完了した後、最終確認を行い、お客様に作業内容を報告します。

 

◇耐用年数を超えたエレベーターのリスク

耐用年数を超えたエレベーターを使い続けると、様々なリスクが発生します。主なリスクとしては下記が挙げられます。

 

◆故障頻度の増加

部品の劣化により、故障の頻度が増加します。

 

◆安全性低下

ブレーキの故障など、安全性に関わる深刻なトラブルが発生する可能性があります。

 

◆部品供給停止

メーカーによる部品の供給が停止され、修理ができなくなる場合があります。

 

◆交換費用増加

故障やトラブルの発生により、想定外の修理費用や交換費用が発生する可能性が高くなります。

 

◆利便性低下

故障によるエレベーターの停止時間が長くなり、利用者の利便性を損なう可能性があります。

 

また、古いエレベーターは消費電力も大きく、電気代が高くなる傾向があります。そのため、耐用年数を超えたエレベーターを使い続けることは、経済的な負担も大きくなります。

 

定期的なメンテナンスを実施していても、経年劣化による部品の摩耗や損傷は避けられません。耐用年数を超えたエレベーターは、安全面と経済面、そして利便性の観点から、リニューアルを検討することが重要です。

 

 

急な故障で部品が入らないといった事態が発生する可能性もありますが、大阪エレベーターではお客様と事前に相談を行い、計画的に部品交換工事を実施できます。これにより、利用者への案内もしやすくなり、計画運休という形で対応することが可能です。

実際に部品の納入までに時間を要する場合、エレベーターが何か月も停止を余儀なくされることもあり、施設の運用や物流にも大きな支障が出る恐れがあります。そのようなリスクを回避するためにも、早めの対応が重要です。

 

油圧式エレベーターの寿命を延ばすために、適切なメンテナンスを


油圧式エレベーターの寿命を延ばすためには、適切なメンテナンスが不可欠です。計画的なメンテナンスに加え、日々の適切な使用方法を心がけることで、エレベーターの長寿命化を実現できます。

また、部品の劣化状況に応じて、部品交換などの適切な処置を行うことも重要です。特に、制御盤や油圧バルブなどの主要部品は、耐用年数を目安に交換を検討しましょう。

 

適切なメンテナンスを継続すれば、さらに長く使用することが可能です。

日々の点検や定期的な保守を怠らず、大阪エレベーターで適切なメンテナンスを実施いただくことで、安全で快適なエレベーターの稼働を維持しましょう。

 

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